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徳川家康の謀反により、豊臣が滅んだ頃。
すっかり豊臣の絶対なる力に圧縮され、良い意味でも悪い意味でも一つにならんとしていた日の本は大いに混乱の色を見せた。
豊臣の忘れ形見である石田三成は徳川家康へ報復せんと執念を燃やし、
当の徳川家康は『絆』を掲げ勢力を伸ばしていた。
まぁ、どうせウチの大将は「我の望みは安芸の安泰のみぞ(裏声」とか言うんだろうなーとか思ってた。
しかし、意外にも最近は石田の参謀 大谷吉継をよく城に招き何やら話しをしている。
しかも話してるときは追い出される。何故。
俺に聞かれるとマズいのか?とか初めは思ってたけど、軍事とか作戦とかあんまり得意じゃないから下手に首を突っ込む気もなかったし、毛利の長は元就なんだから、こんな生き方を虐げた以上、アイツの好きにさせてやりたかった。
そんな事を思ってた矢先、大谷吉継が帰った後、元就に呼び出された。
「えー。徳川の旗ぁ?」
「そうよ。如何なる方法を使っても良い。
あれを確実に入手せよ。」
なんか文句言われるか面倒事押し付けられるか、かなーとか暢気に考えていたらどうやら案の定後者だったようで。
「はいはい。まぁ何に使うかは聞かないでおいてあげますよ。
あー面倒くせー。やっぱ雑用かよー。」
「ふんっ。精々我に尽くすが良いわ。」
片手で頬杖をつき、小悪魔のようなあどけない笑みを向けてくる元就。
最近元就のこういう表情を見ると、
あー、他の兵はこんな元就見たことないんだろうなー、って思う。
俺だけ特別!みたいなコト思ってる訳じゃないけど、
皆まだどこか元就を恐れている。
まぁ怖いよなー。いっつも無表情であんま笑わねぇし。魂抜けてんじゃねぇの?って思うもん。
「(ま、そうしちまったのは俺だしな...)
へーへー。道具は道具らしく使われてやりますよー。」
若干の皮肉を込めて言い返し、部屋を出る。
最後に見えたのは、元就の満足げな横顔だった。
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句読点 - あざまっす!が、頑張ります!!w (2016年12月26日 16時) (レス) id: 5463a90292 (このIDを非表示/違反報告)
^ ^ - おもしろいと思います。更新お待ちしています。 (2016年12月25日 23時) (レス) id: 40794b7b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:句読点 | 作成日時:2016年8月13日 20時