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外が騒がしくなった。
遠くに聞こえていた声は次第に近くなる。


「お_____さい、_____ま!」


女中の切羽詰まった声が聞こえる。
ずかずかと誰かの足音が近付いてくる。
聞こえる声も、だんだんと内容が耳に届くほどの距離になった時、


「なりませぬ元就様!A様はまだお怪我の治療がっ、」


襖は大きな音をたて、勢いよく開いた。


「A!」

「元就様?」


余程急いできたのか、ふー、ふー、と肩で荒い息を繰り返している元就。
俺の顔を見て、安堵したように肩を落とし深く息を吐いた。


横に座っていた医療班の班長は、俺の肌を覆い隠す様に ふわり、と羽織をかけ、改めて元就に深く頭を下げる。
元就はそれを気にも留めずに、衝立に手をかけ こちら側に来る。
しかし、俺の腕を見るなり(只でさえ良くはない)顔色を青くして表情を歪めた。


「どーしたんですか?」


もぞもぞと腕を動かし、なんとか羽織りに腕を通して元就を見上げる。


「.........腕はどうした。」

「...チョット色々ありまして。」


えへ、と舌を出して茶目っ気を披露したものの、元就は探る様な目つきでじろじろと腕を見るのを止めてくれなかったので、気まずくなり なんとなく衿を引っ張った。


周りは何も言ってくれず、暫しの沈黙が流れた。
何を言われるのか、と内心ヒヤヒヤしていると、元就は俺にゆっくりと背を向けた。


「後で構わぬ。我の部屋にて報告せよ。」


りょーかい、と返事をしようと思ったんだが、開けっぱなしだった襖をそっと閉めながら、元就は何も聞かずに出て行ってしまった。


「もう.....何怒ってんだか。」

「ふふ、仲がよろしい様で。」

「俺等が?そう見えるか?」

「ええ、とても。」


そうかなぁ...と首を捻っていると、ふふふ、とまた笑い声が聞こえ小馬鹿にされた気分だった。

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句読点 - あざまっす!が、頑張ります!!w (2016年12月26日 16時) (レス) id: 5463a90292 (このIDを非表示/違反報告)
^ ^ - おもしろいと思います。更新お待ちしています。 (2016年12月25日 23時) (レス) id: 40794b7b49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:句読点 | 作成日時:2016年8月13日 20時

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