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「元親。」
後ろから声をかけると、端の方に凭れ掛かっていた元親が首だけで振り返った。
「おう。来たか。」
「元就様より書状を預かった。」
「まぁ、中でゆっくり話そうや。」
元親は、俺の横を通り過ぎ 船内へつながる扉を開けた。
「あまり長居はしたくないな。」
「ツレねぇなぁオイ。(笑」
ー元親 自室ー
元親の自室に入り、戸が閉まった事を確認し、書状を押し付ける様に渡す。
「荒っぽい」と不満げな顔で文句を言われたので「荒くれ者に言われたく無い」と返しておく。
包みを取り バサリ、と広げると、訝し気な顔をして読んでいく元親。
「........はぁ。まーたお前んトコの大将は同盟か。
最近はちょっかい出してねぇだろうが。」
「当然だ。そういう契約だっただろう。
でないと俺がこうも頻繁に足を運んだりしない。」
「ふははっ、違いねぇ。」
そう言って、元親は軽く笑ってみせた。
「ま、また適当に返事書いとくから。」
「適当とはなんだ。もう少し捻れ。
元就様に疑われる。」
「お前忍だろうが。そんぐらい巧くやれよ。」
「どこからでも上から目線か。刺し殺すぞ。」
「おいおい、洒落にならねぇよ。(苦笑」
「あ``ー、疲れた!!
今日はもう良いだろ?返事も書いたんだぜ?」
「そうだな。じゃあ俺も戻るk((「あぁ?何言ってんだ、お前はまだだろうが。」.....チッ」
「舌打ちすんな。オラ来い。」
「ここに座れ」とでも言わんばかりに床を叩く。
「........分ってる。(溜め息
しかし今日は一回だけだ。時間が無い。夜明けまでには戻るからな。」
「えー......それはお前次第だわ。(薄笑」
元親との契約。
____俺は元親に身体を売る。
長宗我部は毛利に手を出さない。____
内容はこれだけ。
俺の身体ひとつで毛利が少しでも安泰する。
こんなにも良い話は無いだろう?
しかしまぁ、唯一面倒な事と言えばコッチが出向かなきゃならない事だ。
くノ一を用意すると言ったんだが.......
俺でないと意味が無い。と頑なに言い張られたので黙るしかなかった。
身体の相性が良かったのが救いだな。
「(ナリ様、元親の事は心配しなくて良いのに....)」
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句読点 - あざまっす!が、頑張ります!!w (2016年12月26日 16時) (レス) id: 5463a90292 (このIDを非表示/違反報告)
^ ^ - おもしろいと思います。更新お待ちしています。 (2016年12月25日 23時) (レス) id: 40794b7b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:句読点 | 作成日時:2016年8月13日 20時