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その悲鳴は、甲高い女の声だった。
粗方、女中だろう。
一瞬 収めかけた武器を掴み直し、走った。
その間、悲鳴や叫び声が途絶える事は無く、俺の頭で危険信号として鳴り響く。
冷静に。こんな時だからこそ冷静になれ。
無駄に長い廊下を突っ切り、角を滑りながら曲がると、また体勢を立て直し走り出す。
声の聞こえる方へと、何も考えず走った。
声が、徐々に聞こえなくなってきた。
それが、更に俺を焦らせる。
もう、間に合わないのでは＿＿＿？
嫌な予感が頭を過る。
そんな筈は.......無いと思いたい。
突然、目の前で襖が倒れ、足を止めた。
バタン、と大きな音を立てながら倒れたウチ(毛利)の者。
部屋の中からは刃の先がチラついている。
バッ、と部屋の中へ向き直ると、肩を揺らし荒い呼吸を繰り返す、
血塗れの刀を持つ男が立っていた。
「お、まえ.........
っ、何やってんだよ！同じ軍の兵士だろ！？」
「うるさい、うるさい。うるさいうるさい煩い！！！
我ら毛利の当主は元綱様だ！従わぬ者は斬る！」
口内から溢れ出す唾液も気にせず、叫び 襲いかかってくる毛利の兵。
「.........情けねぇ。」
懐から小刀を引き抜き、男へ投げつける。
それは男の右腕に深く突き刺さり、刀を落とした。
自らの腕を押さえ、獣の様な唸り声を上げる男。
キッ、とコチラを睨んで来たので、睨み返した後、左胸に向けてクナイを投げた。
男は勢い良く吐血し倒れた。
まだピクピクと身体を痙攣させ刀に手を伸ばそうとしているが、コイツが死ぬのも時間の問題だろう。
俺は、この部屋を後にし、主の下へまた走り出した。
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句読点 - あざまっす！が、頑張ります！！w (2016年12月26日 16時) (
レス) id: 5463a90292 (このIDを非表示/違反報告)
^ ^ - おもしろいと思います。更新お待ちしています。 (2016年12月25日 23時) (レス) id: 40794b7b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：句読点 | 作成日時：2016年8月13日 20時
