【刀剣乱舞】私は二度と主になりたくない弐【一期一振】 (ページ13)

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53、お覚悟ページ13

一「ですから！次は気を付けてください！ただでさえ貴女は危なっかしいのに───」

貴『そ、そろそろ正座を崩していいですかね？も、もう無理………』

一「駄・目・で・す」

貴『ｳｨｯｽ』

　取り合えず、刀剣達から逃げ切って部屋の中。今現在、正座の状態で叱られ中です。もう足が悲鳴をあげている……もう2時間たったぞ？死んじゃうよ？

　正直今ここに攻められたら私の命はないと思う。足が痺れるを超えて動かない。痛い。

一「とにかく、もう、一人で突っ走るような無茶はしないでください。いいですか？ど阿呆」

貴『誰がど阿呆だ、この見た目詐欺』

一「はっはっは、五月蝿いですぞ。詐欺などしておりませんよ。ゴリラが人の真似事してる方が詐欺ですぞ？」

貴『あ"？』

一「あ"？」

　互いの怒りに触れ二人とも立ち上が……ろうとしたのどだが、無念。足が痺れているのを忘れていた。
　なんたる無様な。

貴『痛たっっっっ！』

　するとどうだろうか。立ち上がって私を見下ろす一期一振がニヤリと笑った。凄く、嫌な予感しかしませんね。彼は少しずつ此方に歩を進めていく。それに合わせてズルズルと後退する。

　まぁ部屋なので後ろに壁があるわけで。逃げ場が無くなった

貴『い、一期一振？お、落ち着こっか？な？』

一「主殿？」

貴『謝る！謝るから待って！はやまらないで！？」

一「お覚悟」

　物凄く痺れている足にチョンと触れられる。その途端、強い痛みが体に走る。ここで声を出してはいけない。なんとか耐える。

　だが、それを面白がってまた触ってくる。おい、頼むから本当にヤメロ。そのとき、一期一振の顔が面白がるようにくつくつと笑い、とうとう握りやがった。流石に耐えられなかった。私は口を開く。
　それはもう、叫んだ。腹の奥から。

貴『いっっっったああああああ！！』