【刀剣乱舞】私は二度と主になりたくない弐【一期一振】 (ページ11)

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51、思考が読めないページ11

貴『いっっっったいな！普通か弱い女性にそんな強めにグーで頭叩く！？』

一「か弱い……？」

貴『か弱く……はないかもシレナイケド！頭普通グーで殴る！？』

一「馬鹿の頭殴っても馬鹿に変わりはないから大丈夫でしょうな」

貴『馬鹿馬鹿言うけど、お前の方が馬鹿じゃないの？馬鹿』

一「はっ、馬鹿って言う方が馬鹿なんですよ」

貴『馬鹿に馬鹿って言って何が悪い！』

三「お主ら先程から馬鹿言い過ぎだぞ」

　ｱｯ……完全に忘れてた。警戒をし直し、刀に再度力を込める。一期一振も同じように。
　彼、三日月宗近はその様子を見て笑い始めた。

三「はっはっは！随分と面白いものを見せて貰ったな」

貴『え、私達そんな面白いことしました？』

一「してませんな」

加「え、嘘、本当に分かってないの」

緊張感の欠片もない話をしていたくらいしか………それか。三日月宗近は少し動きを止め、何かを考える素振りを見せると自身の刀を鞘に納めた。
　彼は裾を口元にあて、こう告げた。

三「よし、俺はお前達を攻撃せん」

一「……は！？」

加「み、三日月ぃ！？本当にいってんの！？」

貴『あの、私達何かしました？』

三「いや。これからお前達がどうなるかが気になってきてな。それだけさ。はっはっは！」

　毎度毎度思うのだが、やはり三日月宗近の思考はかなり。いや、全く読めない。
　彼は青く、美しい着物を翻し、後ろを向いた。

三「期待しているぞ」