検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:145,069 hit

feat.69 ページ21

「Aー、好き好きー」


「またか…」


飲みすぎたお兄ちゃんを、マサイくんが呆れた目で見る。


「ぺけちゃんは?」


「俺は吉田だぁ」


こっちもか…。


「そろそろ戻ろっか」


そう言って、ダホちゃんが立ち上がる。


「俺とンダホでシルクとぺけたん連れて帰るから、モトキとAは会計頼んでもいい?」


「ほーい」


マサイくんから伝票とお金を受け取ると、


「ゆっくり帰ってこいよ。せっかく2人っきりにするんだから」


と言われた。


余計なことしなくていいのに…。


「んじゃ、よろしく」


そう言って、マサイくんたちが出ていった。


「じゃあ、俺らもそろそろ行こっか」


帰る準備をして、部屋を出る。


お会計を済ませ外に出ると、まだ少しだけ冷たい空気に包まれる。


「涼しいねー」


モトキくん、今日も結構飲んでたもんね。暑いんでしょ。


思いっきり息を吸うと、春の夜の、独特の匂いがした。


「このなんとも言えない匂いが好きなんだよね…どこか遠くに行きたくなる」


「遠くに来てるけどね」


そんなことを言って、2人で笑う。


いつの間にか、自然と手を繋いでいた。


「あのさ…ちょっと寄り道しない?」


モトキくんが言った。


「さっき車で通った時、気になる場所を見付けてさ。一緒に行きたいなって」


「行く!」


そう答えた時、マサイくんの言葉を思い出した。


「ゆっくり帰ってこいよ。せっかく2人っきりにするんだから」


緊張してきた…。




*この作品内の動画の部分だけを集めた短編集を作ることにしました。
動画の部分だけ読みたい時(なんてあるのか?)に是非読んでください。

*季節の匂いってわかる方いますかね?季節によって変わるんですよね。私は春が好きです、春の夜。

*恋愛要素なくてすみません。付き合ったらネタ切れになっちゃうのが私の作品の傾向でして…。
それに、このなんとも言えない空気感が好きなんですよ。カップルのようでもあり、兄妹のようでもあり、親友のようでもある。微妙で、時によって変わるこの感じが好きで、だらだらと書いてしまうんです。
もう少し(ではないけど)付き合ってください!

feat.70→←feat.68



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (193 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
415人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しほ - 可愛い-----------ーーーーーーー (2018年8月3日 14時) (レス) id: 28f40d991f (このIDを非表示/違反報告)
しほ - 可愛い-----------ーーーーーーー (2018年8月3日 14時) (レス) id: 28f40d991f (このIDを非表示/違反報告)
かこ - 続きすごい気になります。更新待ってます (2018年5月19日 12時) (レス) id: afd2354215 (このIDを非表示/違反報告)
美留玖 - モッキュンが・・・///続き気になります!更新頑張って下さい♪ (2018年2月23日 22時) (レス) id: 2cb8ac12c6 (このIDを非表示/違反報告)
まなか - 神です、、! モトキめっちゃ可愛いぃぃぃ*´△`* 更新頑張ってください! 全力で応援してます!!!!!!! (2018年1月15日 23時) (レス) id: d753ca05a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:明流歌 | 作成日時:2017年4月2日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。