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降谷side
「景!彼女、覚えてるか?」
「勿論!サキだろ?中学生の頃同じクラスだったし、忘れるわけないだろ。」
『ヒロくん、元気だった?失声症はすっかり治ったみたいだね。』
「サキこそ、元気で何より。」
すると、Aがさっきよりも元気な声で景とおしゃべりを始めた
景は今だにAのことを「サキ」と呼ぶ。
元々「盧咲さん」と文面では書いていたものの、画数が多くて毎回手間取っていたものをAが「サキでいいよ」って言ったことをきっかけに失声症が治ってからもずっと「サキ」呼びだ。
ふとそこで違和感を覚える。さっきまで元気な声色じゃなかったということに今更気づいたのだ
少し気になりつつも、今は2人の会話を微笑ましく見つめる
「お、噂の見学生って、君だったんだね。名前なんて言うの?」
『どうも、皆さん方の噂はかねがね聞いております!盧咲Aと言います!』
すると話を聞いていた萩原と松田が興味深そうに話しかける
「へぇ、Aちゃんかぁ。さっき降谷ちゃんと仲良さそうに喋ってたけど、知り合い?」
『はい!』
「ゼロとどんな関係なんだよ?」
松田がニヤニヤしながらAに聞く
でもまあここで隠す必要もないしな。
すると、Aの口から爆弾が落とされることになる。
『
「・・・は?」
『それともこちらで読んだ方が良かったですか?“降谷さん”?』
「「「wwwwwww」」」
「おいおいお前ら、、、、」
さっき景と喋っていた時よりも一段高く嬉しそうな、そして大きな声で言葉を紡ぐA
笑顔で言い放つAとは裏腹に、僕の心はドン底に落ちていった。
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