15モチ ページ16
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お店に入れた私たちは、窓際の席に向かい合って座った。
それぞれが自分の好きなものを持ってきて椅子に座る。
私はいちごのショートケーキ。
カタクリさんはガトーショコラ。
「おいしいですか？カタクリさん。」
「ああ。」
さすがに人目があるので彼はマスクをはずさなかった。
それにしても食べることの早いこと早いこと。
私が１個ケーキを食べている間に、カタクリさんは１０個は食べていると思う。
私も負けずに食べなきゃな。
「お菓子、持ってきます。」
「ああ。」
席を立って、ケーキのほうに向かう。
バイキング形式なので選び放題だ。
スフレチーズケーキをお皿にのせているとき、ふとカタクリさんが心配になった。
私がいなかったらまた、女の子たちに声をかけられるんじゃないんだろうか。
一旦よぎった考えは振り払えないもので。
急いで席に戻る。
幸い、彼はひとりだった。
ふぅと息を吐くと、カタクリさんは不思議そうにこっちを見てくる。
「そんなに急がなくていいだろう。走ると転ぶぞ。」
「こ、転びませんよ！」
子ども扱いされたことに思わず言い返してしまう。
いや、そうじゃなくて
「私がいなかったら、またカタクリさんナンパされるかと思って。」
思ったままに告げると、彼はなんてことないというふうにフンっと鼻をならした。
「心配するな。俺はAとしかお菓子は食べたくない。」
一瞬、思考がとまる。
カタクリさんをじっと見つめると、だんだん恥ずかしくなってきたのか目をそらされた。
さっきのもやもやはすっかりなくなっていて、今度は笑みがこぼれてくる。
「私も。あなたと一緒に食べる時間がなにより幸せです。」
彼はまたフンっと鼻を鳴らした。
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どうも、作者のなのこです。
お気に入りしてくれた方が１００人を超えたこと、とても嬉しく思います。
まだまだ文を書くのに慣れていないので、読みにくいところが多々あると思います。
ここまで読んでくれたことに感謝です。
作者はカタクリさんがこちらの世界にいたら、という妄想を膨らませて書いております。
ぜひ、たっぷり妄想につかりながら読んでくれると幸いです。
これからの話の予定として、まだまだ書きたいことがたくさんあります。
できるだけ毎日少しずつ更新していくので今後ともよろしくお願いします。
きりがいいので、今日はここまでです。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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なのこ(プロフ) - yuka390822さん» 感激していただけるなんて、光栄です！コメントありがとうございます！ (2018年6月12日 21時) (
レス) id: 5816d88e2f (このIDを非表示/違反報告)
yuka390822(プロフ) - 感激号(┳◇┳)泣 (2018年6月12日 16時) (レス) id: 967b96f7da (このIDを非表示/違反報告)
なのこ(プロフ) - 露木さん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけるととても嬉しいです！これからも暖かい話を書けるようにがんばります！ (2018年6月12日 7時) (レス) id: b4745be509 (このIDを非表示/違反報告)
露木(プロフ) - カタクリさんの逆トリだー！やったー！とはしゃいでしまいました…！思わずにこにこしてしまうような温かいお話で、続きがとっても楽しみです！ (2018年6月11日 21時) (レス) id: be3bf55a7b (このIDを非表示/違反報告)
なのこ(プロフ) - あすこここさん» 初コメにとても感動しています！ありがとうございます！カタクリ様には少しトリップの副作用ということで縮んでしまったということにしてしまいました笑 (2018年6月10日 22時) (レス) id: b4745be509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのこ | 作成日時：2018年6月8日 21時
