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話題はバイトの人間関係の話になり、俺は思い切って聞いてみた、
岸「なー、玄樹。お前ってAちゃんと仲良いよな」
玄「えー、そう?全然普通だと思うけど。」
神「なに?もしかして岸くん、Aちゃんのこと好きなの?」
ジンは少し興奮気味になっていった。
岸「…絶対誰にもいうなよ?…少しだけ気になってる」
玄「てことは、俺にヤキモチ妬いてたってこと?」
岸「違う!!ヤキモチってか…普通に気になっただけ…」
と形では否定しても、この2人には通用しないみたいだ。
神「ははーん、最近なかなか帰らないと思ったらそういうことかぁ!」
岸「Aちゃんって彼氏いるのかなぁ…」
神「そういう話は聞かないけどねー」
岸「玄樹は?この間喋ってた時とかなんか聞いてない?」
玄「さぁーどうだろーね?」
岸「なんだよそれ!」
はぐらかすってことは、なんか知ってんのかなぁ…
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やっぱりさっきのは、彼氏…
玄「まー、別にAちゃんに相手がいようが関係ないでしょ?
岸くんの好きな気持ちは止められるわけじゃあるまいし」
岸「確かにそうだけど…」
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俺はもしAちゃんに彼氏がいるとしたら身を引くのだろうか。
それとも、砕けることを覚悟して当たっていくのだろうか。
どちらにせよ、俺はAちゃんのことを諦めることができない。
略奪は世間的にはタブーだ。
それは人のものはとっちゃダメって言う原理の元にあるけど
Aちゃんはものじゃない。
自分で考えて、自分で決断を下す。
その中で、俺という選択肢を与えるのは悪いことだろうか?
恋は早いもん勝ち?それとも心を動かしたほうが勝ち?
この日はずっとそんなことばかり考えていた。
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作者名:Mother | 作成日時:2019年11月25日 23時