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テストが終わったけれど、優太くんには連絡は一切していない。
それにあの電話した日から、彼から連絡が来ることもなくなった。
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空を見ると、雨が降っていた。
気持ちまで雨模様だ。
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昼休み、もも子と一緒にお弁当を食べていた。
するともも子は嬉しそうな顔をして、ジャジャーンと何かを取り出した。
「ねぇ、これいる?」
『何これ…King&Princeコンサートツアー…?えっ!?』
「私の友達のファンの子と一緒に行こうと思ってたんだけど、
その子どうしても外せない用事が入っちゃったらしくて…。」
『でも…、どうしようかな…。』
コンサートって当然、優太くんもいるんだよね…。
「おねがいっ…私、一人じゃ不安だから、
A来てくれると嬉しいんだけど…」
もも子はそういって頭を下げた。
『…わかったよ…行く!』
「ありがと!!よかった〜」
もも子はいつも私を励ましてくれる一番の親友だもん。
その子のお願いなら断れない。
それにお客さんもたくさんいるし、きっと優太くんにも気づかれないよね。
少しの不安も抱えつつ、
コンサートまでの日を
どこか楽しみにいしている自分がいた。
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lemon09(プロフ) - 一気読みしちゃいました! 続きが楽しみです。 (2020年12月5日 2時) (レス) id: 2975f730a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mother | 作成日時:2020年5月26日 0時