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Aside
理由はわからない。
でも私の目の前にはずぶ濡れの優太くんがいて、
彼は倒れていて、身体はすっかり冷え切っていた。
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私はひとまず、近くの自分の家まで彼を背負った。
家に帰るとお母さんは買い物へ行ったようだった。
私はその冷たくなった身体を、自分の部屋に運んだ。
『これ、濡れた服じゃダメだよね…』
着替えはお父さんのTシャツがあるからいいけど…。
って言っても、優太くんは意識を失っていて、
脱がせても、いいのかな…。
優太くんに触れると、その身体は小刻みに震えていた。
恥ずかしがってる場合じゃない。
私は、申し訳なく思いつつも、彼のシャツのボタンを外し、
着替えのTシャツを着せ、ベッドに寝かせた。
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そういえば、出会った時とは真逆の立場だな。
優太くん、どうして雨の中傘も刺さずに…。
何か、あったのかな?
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lemon09(プロフ) - 一気読みしちゃいました! 続きが楽しみです。 (2020年12月5日 2時) (レス) id: 2975f730a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mother | 作成日時:2020年5月26日 0時