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『じゃあ、これでお願いします。』
彼女はピンクのバラ、白いカスミソウ
そして紫色の紫陽花を持っていた。
「ありがとうございますっ!
えーっと、460円が1点、320円が1点それと_____
…合計で1090円になりますっ!」
『はい、…これでお願いします。』
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会計が済み、彼女は振り返って
出口の方へ進んでいく。
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『なかなか止まないなぁ…』
「そうっすねぇ…」
店の中から二人で外の景色を眺める。
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「あっ、いつもご贔屓に、ありがとうございます。」
ずっと裏にいた風磨くんが表にでてきた。
『いいえ、じゃあ私はこれで…「あっ、あのっ!」
風磨くんが彼女の言葉をさえぎる。
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「せっかくなんで、もしよければうちで少し雨宿りしていきませんか?
多分お客さんもうほとんど来ないと思うんで、よければそこの椅子に座ってください。
岸が相手しますんで。」
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風磨くんの言葉に耳を疑う。
「えっ!?俺っすか?」
「お客さんの話聞くのも勉強だろ?」
『えっ…でもいいんですか…?
私、迷惑じゃ…』
戸惑ったように風磨くんを見るAさん。
「あー、全然いいですよ。
岸もきっとあなたと話したいと思うんで。笑」
「ちょっと、風磨くんっ!」
「ほら、店では“店長”だろ?
じゃ、岸あとはよろしくな!」
風磨くんはそう言うと、また裏の方にはけていった。
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作者名:Mother | 作成日時:2020年4月3日 21時