永遠に(Yuta.Kishi) (ページ13)

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季節外れの理由ページ13

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「よしっ！ついた！！」

『遠かったねー…！お腹すいちゃった。笑』

着いた時にはもう太陽は真上に上がっていて、

二人とももうペコペコでお昼を食べることにした。

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「やっぱりこの時期だから、人、ぜんっぜんいないね。」

潮風を浴びながら、砂浜でおにぎり片手に喋る。

『でもさ、のびのびできるね～。

ほら、優太、帽子外して！！』

そう言ってAは被っていた俺の帽子をひょいととる。

「うわっ！風で髪が…！笑

でも気持ちーな！弁当も最高だし！！」

『ほら、だから来てよかったでしょ？』

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得意げにそう言うAは、太陽みたいに笑った。

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それから俺たちは海を見ながら、二人で色んな話をした。

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最近見たすごいもの。

感動した小説や映画。

子供の頃の思い出とか、昔の黒歴史まで。

雑誌では質問されないことや、特にオチもない話だって

Aは聞いてくれる。

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そういう存在って当たり前のようで、実はものすごく大事で、

笑顔で頷く彼女を見ながら、

俺は改めてAを大切にしたい、と密かに思った。

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