永遠に(Yuta.Kishi) (ページ2)

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傷ついた君2 ページ2

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そして次の日、部屋に鳴り響くインターホン。

相手はもちろんA。

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ドアを開けた瞬間、俺を見てパッと笑顔になるA。

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「優太っ！久しぶり…！」

「うん、久しぶり！はい、どうぞ入って。」

『おじゃましまーす。』

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それから二人ソファーで肩を並べ、録画していたテレビを観る。

これがいつものデート。

もう外でデートなんてしばらくしていない。

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そのバラエティ番組は、デートスポットについての特集だった。

テーマパークから秘境の温泉宿まで綺麗な場所がたくさん映っている。

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「あっ！ここ、ロケで一回行ったわ！」

『そうなんだ～、いいなぁ…！』

「マジで絶景だった！Aも今度行ってみ？」

俺は軽い気持ちで返事した。

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『優太は連れてってくれないの…？』

Aが呟いた。

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俺は答えに困った。

迷った挙句、

「うーん、そうだね…いつかねー」

そんな不確定な言葉で返した。

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『いつ、行ける…？』

妙にフラットな口調で言うA。

そこに淡い期待が含まれていたなんて知らなかった。

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「まあ、しばらくはお預けだね～」

俺は軽く返答したつもりだった。

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『そっか…』

横を見ると、彼女は俯いて涙を流していた。