7喫茶店 ページ7
Yuta Side
実はあれからあの喫茶店が気に入って、
ちょうどダンススタジオの近くだから
次の日もレッスン終わりに行っていた。
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でもさすがにあの女の子の姿はなくて
俺は少し寂しい気持ちになりつつも
コーヒーを頼んだ。
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そこからまた二日くらい経ってから行ってみたけど、やっぱり彼女はいなかった。
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というか、何で期待してるんだ、俺。
でも、多分もう会えないんだろうな。
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そんなことを覚悟しつつ、その日は彼女の頼んでいたナポリタンを食べた。
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懐かしい味がして、うまいな。
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それからまた数日経って、
レッスン終わりに
喫茶店へ足を運んだ。
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扉を開けると
マスターは何度も来てようやく俺のことを覚えてくれたみたいで、
「ああ、お兄さん、いらっしゃい」
そうやって優しい笑顔で迎えてくれた。
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俺はいつもの場所に座ろうとしたんだけど、
その隣の席には
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あの女の子がいた。
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作者名：Mother | 作成日時：2019年9月18日 6時
