5喫茶店 ページ5
Yuta Side
最近、街中で声をかけられることが少し増えた。
だから今日はいつもより人の少ないカフェに行こうかななんて考えて、
行ったことのない喫茶店へ向かった。
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マスターが1杯ずつ丁寧に淹れてくれるコーヒー
まずはブラックっしょ!!
そう思って、砂糖もミルクも入れずに飲むと
とっても、苦い。
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でもあそこに座ってるおじいさんは砂糖なんて入れていなかったし、
マスターの淹れるコーヒーをまずはそのまま味わいたいと思っていた。
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メニュー表を何気なく見てみるとチョコレートパフェの文字と写真。
うわ、これいいじゃん……!!!
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苦いコーヒーと格闘しながら待っていると、パフェがやってきた。
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うわ、絶対うまいでしょ!
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ん、視線を感じる。
パッと斜め前の女の子を見ると
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さっきまでこっちを見ていたのか、目を逸らす。
その表情は笑いをこらえている感じだった。
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男でパフェって女々しすぎかな。
気をとりなおして、パフェへ向かう。
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「いただきます」
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「うんめぇーー!」
感動で心の声がつい漏れてしまっていた。
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すると、ふふっと斜め前から笑い声が聞こえて
みると、さっきの女の子がやっぱり笑っていた。
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俺見て笑ってる………?
なんかおかしいことしたかなあ?
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すると女の子が
『えっと、いや、美味しそうに食べてるなって思って、つい……。』
と口を開いた。
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そんな表情にでてたかなぁ。
でも出てたんだろうなぁ
うん、スマートな男になるにはまだまだ修行が足りないな。
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それにしても、笑顔の似合う女の子だったなぁ。
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今度パフェ頼むって言ってたけど
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また来るのかな?
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少し期待している自分にこの時はまだ気づかなかった。
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作者名:Mother | 作成日時:2019年9月18日 6時