28喫茶店 ページ28
私たちは買い物をしに、中心地の駅へ向かった。
愛「ねぇ、このお店見てみない?」
『うん、いいよ』
そこにはザ・女の子って感じの服がいっぱいあった。
普段着ないようなレースのついた服、花柄の服、どれも新鮮だった。
『あーでも調べたら、彼は大人っぽい人が好きらしいんだよね』
愛「調べた!?どういうこと?笑」
まずい…!つい言っちゃった…。
調べて好きなタイプ知るなんて、やっぱ彼はアイドルなんだと実感した。
『あの、なんか共通の友達がいてね、その子が色々調べてくれて』
愛「ああ、そういうこと」
なんとか、ごまかせた……。
愛「でも、初デートなら完全に相手の好みに合わせちゃうよりも、
みんな可愛いって思うのがいいよね」
『あー、たしかに…?』
愛「これとか似合いそう!」
そう言って差し出されたのは花柄の○○○
『似合うかな…』
こんな女の子らしいの着たことない…。
愛「いいから試着!」
そうして試着室まで押され、不安になりながら渋々着てみた。
.
うーん…
見慣れてないせいか、ちょっと違和感
『着たよー』
愛「うん、可愛い!系統はそんな感じね、じゃあ、次はこれ!」
『え、もう選んできたの!?』
この後も、私は愛子にまるで着せ替え人形みたいに
いろんな服を着せられた。
.
.
愛「あっ!これが一番似合ってる!これにしよう」
『ほぉー、じゃあ、そうします。』
言われるがまま、それを購入。
愛「めっちゃ可愛い!!これで、その彼もイチコロだね!」
愛子はウインクをしながら親指を立ててグッドサインをする。
『ありがとう…愛子…。』
優太くんどんな反応するかな。
気合い入ってるって思われるかな…。
.
愛「はい、じゃあ、次靴見に行くよ!」
『え、まだあるの!?』
愛「服だけ買ったって仕方ないでしょ、靴、アクセ、バッグ、それにメイク道具も!」
『は、はい…』
.
.
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それから私たちは閉店間際まで駅の中を歩き回った。
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作者名:Mother | 作成日時:2019年9月18日 6時