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京本｢ね、今日の夜ご飯作りに来てくれない？｣
講義終わり、京本くんに声をかけられた。
｢うん、いいよ。食材ある？｣
京本｢えっとねー……トマトと卵はまだある気がする｣
｢わかった、買い出ししてから行くね。｣
京本｢お金は後で請求して。レシートちゃんと貰ってきて。｣
そう言うと京本くんは私に手を振って次の教室へと向かう。
大学入ってから移動とか多いんだよね……。時間も長いし。
森本｢A、これあげる。｣
｢レモンティー？いいの？｣
森本｢さっき自販機当たったから。好きでしょ？｣
｢うん、好き。ありがとう慎太郎｣
高校時代、北斗くんと付き合ったことで慎太郎と上手くいかなくなった時期もあった。
でも今は凄く仲良しな感じがする。
違うのは、……いや、ずっとそうだったのかな。
慎太郎が好意を明らかにしてくること。
森本｢うん、喜んでくれると思った。今日の夜家行っていい？ゲームしよ｣
｢今日遅いかも。京本くんのご飯作らなきゃ。｣
森本｢あー、家政婦バイトね。｣
｢そうなの｣
森本｢じゃ、家勝手に入って待ってるわ｣
合鍵を持ってる、のはお兄ちゃんが渡してるから。
だけど今日、その約束は果たせなかった。
・
松村｢なんの用。｣
七草｢ご飯一緒に食べたいだけ！席空いてるしいーじゃん。｣
松村｢あそ。｣
目の前に勝手に座ってきたこの女を無視しながら学食の素うどんをすする。
学食のこれでいいんだよ感、俺は結構すき。
たまにAが弁当作ってくれたりして、それを慎太郎に取られて、なんてのも好きだ。
……別れたから、作ってくれないのかな。
なんて、のほほんと考える。
どうしたらまた付き合ってくれるか。
……こいつといるとこ見られたらまずいか。
そう思って急いで食べて俺は食堂から出ることにした
七草｢えっ、行くの？｣
松村｢もう食べたから。｣
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作者名：冬村
| 作成日時：2023年6月26日 15時
