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○16 ページ17
森本｢あ、翔太に家行ってって頼まれたんだよ、合鍵あるし。鍵閉め忘れてたのはわりー！
でもなんかA帰ってこないからなんかあったんか……あれ？北斗泣いた？｣
松村｢え、分かる？｣
森本｢目と鼻が。｣
｢しんたろー、いたんだ。｣
森本｢おー……樹もいんの？バイト終わり？？｣
田中｢いや、今日……俺から言うことじゃないから直接聞いて。｣
そして事の顛末を説明するA。
慎太郎は最初こそ京本の行動に笑ってたけど、だんだん真剣な顔で
Aの話を聞いて、俺と別れたって聞いた瞬間、Aを優しく撫でた。
森本｢悪いけど、俺もそれがいいと思ってたから。｣
｢しんたろ、でも｣
森本｢自分を大事にしてくれない奴といる時間は、無駄だよ。｣
Aが俺を、悲しげな目で見る。
ごめん、ちゃんと大事にできなくて。
大事だよ、本当にそう思ってるけど。
田中｢てかAちゃんバイトどーすんの？｣
｢店長から連絡来てて、3回分休みになってるみたい、とりあえず他の子入れてるから休みのままでって。｣
田中｢えー、居ないのつまんない｣
森本｢つかもう帰らないで泊まってけば？｣
｢なんで慎太郎が決めるの｣
森本｢夜遅いしさー。 どうせ親なんも言わねーし。｣
松村｢Aがいいなら。｣
｢うん、部屋はお兄ちゃんのとこで2人と、ソファしかないけど…｣
森本｢何言ってんの、寝ないって。｣
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作者名：冬村
| 作成日時：2023年6月26日 15時
