○プロローグ ページ1
「慎太郎、ほんとに大学進学するの…?」
北斗くんと呼び出された私。
森本「……俺も、大学行きたいって思って……2人と学部とかはちげーんだけどさ!頼む!勉強教えてください!」
両手を顔の前に合わせて頼み込む、私の幼なじみの慎太郎。
松村「まあ、別にいいけど……。俺は多分役に立たないよ、俺も教わってる側だし。」
森本「Aに教わるなら北斗に許可取らねーとでしょ。」
松村「いい心がけだね。」
北斗くんが笑顔でそう言い放つ。
私のこと好きなんだって感じて嬉しい
「……とにかく、慎太郎はすっごく成績が悪いとかじゃないからやれば何とかなるかも。前期で無理でも後期もあるし……。」
・
そこから3人でひたすら勉強。
勉強。勉強。
田中「きょも、進路どうすんの?」
京本「……ああ、親が大学にしろって言うから一応あの子と同じとこで1番倍率低くて偏差値悪いとこ受ける、そこならなんとか受かるかなって河合くんも言ってたし」
ジェ「ありなの?それ」
高地「きょもらしーけど。」
田中「あんま会えなくなっちゃうよな〜。高地就職すんだろ?」
高地「おー、うち金ないしな。まあ高校で殴り合いとかやってるようなヤツらが大学行かねえだろ」
なんやかんや、合格発表。
私と慎太郎は横に並んでソワソワしながらWeb発表を見た。
「おめでとう、慎太郎」
森本「ありがと、Aもな!」
グータッチ出してくるから、戸惑いながらも控えめにこつん、と拳を返した。
「北斗くん、どうだった…?」
松村「合格、Aのおかげ。ありがとう。」
「うん……!!」
電話で北斗くんに確認すると受かってたって。
良かった、一緒に頑張れて。
……別に、違う道だったとしても良かったけれど。
京本「もしもし?俺受かってたよ」
「おめでとう……!」
北斗くんとの電話が切れた瞬間電話がかかってきた。
出ると、京本くん。
合格の報告らしい。祝いの言葉を送ると
京本「俺、諦めてないから覚悟しといてね」
と言われて、切られた。
663人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬村 | 作成日時:2023年6月26日 15時