彼氏VSお兄ちゃん【名探偵コナン】

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「ねぇ、中に何が入ってたの？」と聞かれ、受け取った封筒をそっと開ける。客はコナンくんしか居ないし、封筒を開けるくらい別にいいだろう。そう判断し、僕はコナンくんの隣に座るとその中身を取り出した。




「へ？スマホと…サングラス？」

「このスマホケース………」




これは、Aの物？となると、まさかこのサングラスは兄である松田の物か？何でこの2つを僕に？



疑問を感じながらも、一か八かスマホを起動させてみる。充電は…やはり無い、か。すると、その行動を見ていたコナンくんが「僕モバイルバッテリー持ってるよ！」と渡してくれた。それをありがたく受け取り、Aのスマホを充電する。




「ねぇねぇ、そのスマホとサングラスって誰の物？スマホケースは女物っぽいけど…」

「スマホはさっき話した、幼馴染の彼女の物だよ。こっちのサングラスは、その兄の物だね」

「何でその2つが安室さんの所に…？」




訝しげなコナンくんだが、僕だって疑問に思っているんだ。誰が、どんな理由でこれらを？伊達班長か？そうだとしても、何故班長がスマホやサングラスを持っていたのか気になるが…。




「そういえば幼馴染さんと彼女さんって、今どこにいるの？」

「あぁ……数年前に、揃って僕の手の届かない遠い所へと旅立ってしまったからね。そっちに行こうとしても、お前はまだこっちに来るなって追い返されるんだ」

「…？」




僕の言っている意味がよく分からなかったのか、キョトンとしたコナンくん。そんな彼を横目にスマホを手に取ると、ある程度充電できたようで。まぁパスワード知らないけどな。彼女の誕生日か…と入れてみても駄目。松田の誕生日…とは思ったが、そういやアイツら双子だから誕生日一緒だったな。



それなら、ヒロの誕生日は？

試しに入れてみると、簡単にロックが解けた。ホーム画面はいつの間に撮ったのかヒロの寝顔が映っている。……本当にいつの間に撮ったんだ。寝顔撮る機会なんてあったか？…あったんだろうな、だって彼女だし。

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