彼氏VSお兄ちゃん【名探偵コナン】

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＿＿＿＿＿「お兄さん、妹さんを俺にください！」

「妹は絶対やらねぇ。あと俺はお前の兄でもねぇよ」

『お兄ちゃん、交際を認めてほしいです！』

「いくらAの頼みでもそれだけは絶対ダメだ」




お兄ちゃんの意志固すぎだろ。かれこれこの会話は10分も続いている。お兄ちゃん全然折れてくれない。嘘でしょ。




「チッ、何でよりによって彼氏が諸伏なんだよ…」

「あ、あはは…」

『まぁほら、運命の赤い糸みたいな？』

「そんな糸俺が残らず切ってやるわ」

『やめて』




そんなことされたら私彼氏できなくなるじゃん。それが狙いなのは分かってるけど。




『っていうか、お兄ちゃんとヒロくんって知り合いだったの？』

「警察学校の同期」

「しかもよく一緒にいる」

『………なのに今まで気づいてなかったんだ』




ん？となると、さっきヒロくんの話に出てきたゼロくんと互角にやりあった相手って、もしかしてお兄ちゃん？うわぁ、マジで気に入らない奴に喧嘩吹っかけたのか。お、お兄ちゃあん…！！



私が思わず天を仰ぐと、「というわけで」とドリンクを飲み干したお兄ちゃんがヒロくんに再度ガンを飛ばした。やめてお兄ちゃん。




「俺はお前らの交際なんて絶対認めねぇからな」

「お兄さん、そこをなんとか！」

「だから俺はお前の兄じゃねぇ」




お兄ちゃんは「こうなるから別の高校に行かせたくなかったんだ…」と額に手を当ててため息を吐く。こうなることを期待して別の高校に進学したことは黙っておこう。だってお兄ちゃん過保護すぎて研二くん以外の男子と全然話させてくれなかったし…。




「つーかここまでバッサリ切り落されてんだから、いい加減諦めろよ」

「生憎、そう簡単に諦められる程気持ちは弱くないんでね」

「A、せめて昔から知り合いだったハギに……いやダメだ、ハギは絶対ダメだ。女関係においてハギは信用ならねぇ」

『本人の居ない所で散々な言われようじゃねぇか研二くん』

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