彼氏VSお兄ちゃん【名探偵コナン】

4年後の話 ページ27

一時はギクシャクしていたお兄ちゃんともすっかり仲直りし、研二くんの命日である11月7日、私はと言うと。




『ちくしょお………ドタキャンしやがって……』




ベンチで友達からの【ゴメン！上司から呼び出し食らった。今日行けない…】というメールに項垂れていた。上司からだもんな、うんうんしゃーない………ってなるかボケェ！！！上司だかハゲだかヅラだか知らねぇが私の友人呼び出すな！！！1人にされる私の気持ち考えろやゴルァ！！！！！！



…おっとすまない、キャラにそぐわず荒れてしまったな。

ちなみに追伸で【上司のヅラを"ウッカリ"殴り飛ばす予定だから、その時はよろしく】と来ていたので、今頃友人が暴れてないか心配だが放っとこう。ウッカリ殴り飛ばす予定ってどういう意味だよお前。ヅラを殴り飛ばすって何？？お前マジで何する気なの？？？？



仕方なく友達と行く予定だったショッピングモールに向かい、観覧車の方へと足を進めた。ここの観覧車は結構デカいので、一度来てみたかったのだ。



観覧車の下に行くと、刑事さん達が大勢集まっているのを見て疑問を抱く。なんかあったのかな？と私がハテナを飛ばしていると。




「……………おい！A！！」

『お兄ちゃん？』




はて、何故ここにお兄ちゃんが…？あ、そういや数日前に爆発物処理班から強行犯係に転属されたんだっけ。



勝手に納得した私の肩を力強く掴み「なんっでAがここにいんだよ！？」と叫んできた。え、えぇーー……ホントにここでなんかあったの？まぁ、そうじゃなかったら刑事さん来ないか。




『友達にドタキャンされたから、せっかくなら1人でも楽しんでやろーって』

「ここは危ねぇから早く逃げろ！！」

『んなこと言われても』

「観覧車に爆弾が仕掛けられてるかもしれねぇんだ」

『……………えっ？？』




11月7日…爆弾……。こんなワードが揃えば、嫌でも研二くんが頭に浮かぶ。お兄ちゃんまで研二くんと同じように居なくなるなんてことはない…よね？そんなの私は嫌だよ…。









(悪い予感がする)

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