彼氏VSお兄ちゃん【名探偵コナン】

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『ねぇお兄ちゃん！！！！！』




私は家に帰るなりお兄ちゃんの部屋に突撃してその胸ぐらを掴み上げた。普段の自分なら絶対しないであろう行動だが、私はそんなこと気にもかけず伊達さんから先程聞いたことを問いただす。




『お兄ちゃん！！なんでッ、なんで研二くんがもういないって……死んじゃったって黙ってたの！？』

「っは……おまっ、どこでそれを」

『伊達さんに詰め寄って教えてもらった』




「班長に釘刺し忘れてたな…」と顔を顰めるお兄ちゃんの胸ぐらを尚も掴みつつ、私はお兄ちゃんに向かって叫び続けた。




『研二くんと連絡取れないのも、爆弾に巻き込まれたからなんでしょ！？水没とかじゃないんだよね！？なんで嘘ついてたの！？！？』

「……………それは」




分かってる、分かってるんだよ私だって。お兄ちゃんは優しいから、きっと私のことを思って言わないでくれてたんだよね。私のしてる行動は、完全に八つ当たりだ。


弱ってて反論してこないのをいいことに喚くなんて、私本当に最低。でも、そうでもしないとこの気持ちをどうしようもできなくて。




『なんでよ……っ！なんで研二くんが死ななきゃいけなかったの……………っ』




お兄ちゃんの胸ぐらを掴んでいた手を離し、顔を覆って座り込む。目から落ちる涙は、一向に止まる気配が無かった。



研二くんが頑張ってる間も、私はと言えば呑気に仕事していて。同僚と喋りながらノルマが終わらないと悲鳴を上げてたんだ。その間も、研二くんは私達を守り抜く為に一生懸命頑張ってたんだよね。



研二くん言ってたじゃん。私のピンチにはすぐ駆けつけるって。あの時、私思ってたんだよ。私も2人のピンチには駆けつけたいって。何もできなくても、3人寄れば文殊の知恵って言うように、何かの助けになればなって。ずっと、そう思ってたんだよ。




ねぇ、研二くん。私は、これからどうしたらいいの…？

4年後の話→←✿

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