サッカーなんかクソ食らえ６【イナギャラ】 (ページ36)

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葵「これでいい？」

バンダ「ありがとう！」

バンダは怪我したところを葵に手当てしてもらっていた。

天馬「おかげで助かったよ」

九坂「すまないな……俺がびびっちまったばっかりに、怪我させちまって……」

バンダ「平気平気！かすり傷だよ！

ロープがなくなっていたとはいえ、中に入って彼らを怒らせてしまったのは僕達だから」

真「それにしても、自分って意外に危なっかしいものだったんですね。

家族のこと、決着つけたつもりだったんですが……」

野咲「うん……」

皆帆「市川君も大丈夫だった？」

市川「実は、私も危なかったんですよ。

自分を見失わないように、常に心と体を磨いてるつもりですが……

穏やかでいようとする自分の中に、無茶苦茶に暴れ回っている姿が見えて……

私もまだまだです」

天馬「Aさんは？大丈夫？すっごく顔色が悪いけど……」

『え、えぇ……』

Aはそれ以上何も言わなかった。

天馬「そ、っか……今日のところは、ここまでにして、明日また練習を再開しよう」

皆は天馬の提案に賛成し、ギャラクシーノーツ号に帰って行った。

その間も、Aは一言も話す事はなかった。