サッカーなんかクソ食らえ６【イナギャラ】 (ページ32)

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それから森のような場所をひたすら歩く一同。

天馬「バンダもサッカー好きなんだね」

バンダ「勿論！だから君達との試合、楽しみなんだ！」

瞬木「この星の運命が掛かった試合でもか？」

バンダ「うん！そんな大事な試合に出られること自体、凄い事だもん！」

瞬木「もし負けたらって思わないのか？」

バンダ「地球人はそんなこと考えて試合するの？」

鉄角「脳天気な奴だぜ」

皆帆「いや、むしろそう思えるほうが良い結果を生むかもしれないよ」

『脳天気な奴に限って、たまにとんでもない力を発揮するものだしね』

その時、バンダが前を歩いていた九坂達の方へ走っていった。

バンダ「危ない！」

バンダはそう言うと九坂を後ろから引っ張った。

九坂「何すんだよっ！」

バンダ「赤いロープの向こうはマドワシ草の土地！行っちゃダメだ！」

天馬「どうしたんだ！？」

後ろから追いつい天馬やA達が駆け寄る。

九坂「どうもこうも、あいつが……」

バンダ「見て！」

バンダはそう言って花畑に石を投げ入れた。

すると石は途中で何かに当たり、その瞬間辺りは禍々しい空間と化し、目の前には巨大な植物が蠢いていた。

野咲、葵「「きゃあああ！！」」

『ヒッ！な、なにこれっ！？』

Aは驚いてその場で腰が抜けて膝をついた。