サッカーなんかクソ食らえ６【イナギャラ】 (ページ20)

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崖を登り切った後は、トロッコがあったのでそれに乗って行く事にした。

トロッコに乗っていると、神童が口を開いた。

神「聞きたい事ってなんだ？」

井吹「え？」

『さっき自分でそう言ってたじゃない』

井吹「あ、あぁ……火山で機械の鳥に襲われた時に、何で逃げずに戻ってきた？」

神「え？」

井吹「俺があの機械の鳥を追っ払えないと思ったのか？」

井吹の言葉に神童とAは小さく微笑んだ。

神「そうかもな」

『男って、後先考えないですぐかっこつけたがるんだから』

井吹「ハッ、言えてらぁ」

トロッコが止まり３人はそこからまた歩いてスタジアムに向かう。

神「次はあっちか……」

神童がトロッコを降りた瞬間、地面が崩れて転びそうになる。その瞬間、Aは神童が転ばないように腕を引っ張った。

神「あ、ありがとう」

『フッ、こっちこそ』

神「えっ……」

『ほら、先を急ぐわよ』

Aはそう言って歩き出した。

神童は目を見開いて固まったままだ。

井吹「確かに、神童が惚れるのもよくわかるぜ」

神「バッ！からかうな！」

神童は顔を真っ赤にしてそう言った。