サッカーなんかクソ食らえ６【イナギャラ】 (ページ41)

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そして暫く森の中を歩き進んで行くと、ようやく練習場に到着した。

練習場では既にラトニークイレブンが練習を始めていた。

鉄角「やってるなぁ！」

ラトニーク人の身体能力は非常に高く、皆はラトニークのプレースタイルを見て感心していた。

その時、ラトニークの一人が練習中にその場に倒れた。

鉄角「倒れたぞ？」

バンダ「寿命だよ」

九坂「寿命？……寿命ってっ、死んだってことか……！？」

バンダ「うん」

皆はバンダの話を聞いて驚いた。

『死んだって……今さっきまでサッカーしてたじゃないっ』

バンダ「うん、でも寿命が来たからね」

井吹「そんな歳には見えないが……」

バンダ「そうかもしれないね。彼の寿命は君達の星の時間の長さで言えば、１ヶ月だから」

九坂「１ヶ月！？」

バンダ「彼だけじゃないよ。この星の人達は皆そう。

僕達の寿命は平均１ヶ月で、長い人でも１年。１週間で寿命が尽きる人もいるんだ」

九坂「１週間から１年……それがこの星の人間の一生なのか……」

野咲「そんなの、悲しすぎる……」

バンダ「別に悲しくないよ。それがこの星では当たり前なんだ。

それだけ早く新しい命が生まれて受け継がれていくだけさ。

う～ん、君達の星とは時間の流れが違うってことかな」

皆はラトニークの人達のことを知ってしまい、複雑な気持ちになった。