日本の道化の月 Ⅱ【イナオリ】 (ページ16)

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そして翌日、FFI３回戦、日本対ウズベキスタンの試合の日となった。

趙「今日は灰崎君、ヒロト君、Aさんの３トップでいきますよ～」

『はぁ～い！』

Aは元気よくそう返事した。

灰「相変わらずテンションが高ーな」

『それが私の取り柄だからね！』

Aはそう言うと満面の笑みで自分のポジションに向かっていった。

しかし他のメンバーは円堂がいないことに不安を感じている様子だった。

そしてそんな中試合が始まった。

風「落ち着いていくぞ！」

IJ「「はい！」」

風「(しかし、問題はあいつらだな……)」

風丸の目線の先には灰崎とヒロトとAがいた。

ボールは依然Aがキープしながら攻込んでいくが、灰崎にパスを出した瞬間に相手にボールを奪われてしまう。

ヒ「何やってんだ！このデク！」

灰「チッ……！」

『灰崎ー！焦らずに頑張ろう～！』

Aはいつもと変わらない様子でそう言った。

そして奪われたボールを取り返そうとするが、相手の素早いパス回しに一気にDFが突破されてしまう。

そして相手のシュートはゴールに突き刺さってしまった。