日本の道化の月 Ⅱ【イナオリ】 (ページ38)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:34,252 hit

８８．ページ38

試合当日の朝、Aはマネージャー達が作ってくれた朝食を食べていた。

『ん～！つくし先輩達が作ってくれたご飯とっても美味しいです～！』

つくし「フフ、Aちゃんって本当に美味しそうに食べるよね～」

秋「でもバランスよく食べないとダメよ？今日は大事な試合なんだから」

『わかってはいるんですけど、先輩達のご飯が美味しすぎて止まらないんですよ～！

これはもう罪ですよ～』

つくし「もう可愛いな～Aちゃんは～」

杏奈「可愛い妹みたいですよね」

つくし「そうそれ！妹がいたらきっとこんな感じなんだろうな～！」

そんな様子を灰崎はジーッと白い目でAを見ていた。

灰「おいアホ毛、そのキャラきもいからやめろ」

『何のことだい灰崎～？』

ヒ「キャラって何のことだよ？」

灰「いや、こいつの本性……」

『ほーら灰崎！監督特製手作りチャーハンだって！食べてごらんよ！』

Aは灰崎の口にチャーハンをねじ込んだ。

灰崎は見事にその不味さに耐えかね走ってトイレにいってしまった。

趙「おやおや、灰崎君のお口にも合わなかったみたいですね～」

『あらら、灰崎大丈夫か～い？』

Aはその場から逃げるように灰崎を追いかけていった。