１８９． ページ39
『おや……どうしてお礼を？私は君達に、剣城君がニセモノだと言うことをずっと黙ってきたのだよ？』
神「コーチは、ニセモノの邪魔をしていた……俺たちに危険が及ばないようにしてくれていたということですよね。
今の感謝は、そこに対する感謝の気持ちです」
『……なるほど。ということは……君が怒っているのは、”何故それを隠していたのか”ということだね』
Aがそう言うと、神童の顔つきは険しくなっていく。
神「いつから……一体いつから俺たちに隠していたんですかっ
ニセモノだと判明して時点で手を打っていれば、今回のようなことにはならなかったはずです。
それに、俺はこの大会自体にも懸念点があります。この大会には、何か大きな陰謀が渦巻いているんじゃないですか？」
神童の話をAはただ黙って聞いていた。
神「答えてくださいコーチ！貴方は俺たちに何を隠しているんですか！？」
神童が声を荒げた瞬間、Aは神童の唇に人差し指をあて黙らせた。
『そんなに声を荒げないくれたまえ。傷口が開きそうだ』
Aがそう言うと、神童は冷静になった。
『さて、君の質問に答えてあげようか』
神「お願いします」
『まず、私が君達に剣城君のニセモノの存在を隠していたのは、私一人で彼をどうにかする予定だったから』
神「コーチ一人で……？」
『まぁニセモノがボロを出してくる瞬間を待っていたせいでこのざまだけどね。
全く、本当に愉快な話だよ』
Aは自虐的な笑みを浮かべそう言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し - 続編おめでとうございます明けましておめでとうございます今年も夢小説も無理せずにお仕事頑張って下さい！ (2020年1月1日 0時) (
レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(元Setsuki.)(プロフ) - 続編おめでとうございます！おもち美味しいですからね…太らないように頑張ります…^^; (2019年12月29日 17時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年12月29日 15時
