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１５９． ページ9
鬼「あいつ……」
秋「円堂君……」
皆は円堂の小さな背中を見るしかなかった。
鬼「……Aはどこに行ったんだ？」
春「A先輩なら今朝から見てないわ」
夏「Aなら吹雪君のところよ。きっと暫くは戻ってこないでしょうね……」
そしてその頃Aは＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『士郎……』
Aは吹雪の隣にジッと座っていた。
『ごめんね士郎……』
何度目かわからない謝罪をAは眠る吹雪に言い続けていた。
そして夜になり、Aは病院の許可を得て吹雪の側に居続けた。
吹「アツヤじゃないっ……僕は吹雪士郎だ！！」
悪夢に魘され吹雪が飛び起きる。
吹「はぁ、はぁ…………あれ……？Aちゃん……？」
吹雪が目線を横に向けると、そこにはAが椅子に座りながら眠っていた。
Aの目の下には隈ができており、涙の後も残っていた。
吹「また、泣かせちゃった……」
吹雪は眠っているAの額にキスを落として病室を一旦出て行った。
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年3月24日 12時
