夜桜の木の下には彼女がいた４～エイリア学園編～ (ページ40)

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『ん……』

Aが眠ってからどれだけ時間が過ぎただろうか。

目を覚ますと見慣れない部屋。そしてグランの寝顔＿＿＿＿＿＿＿＿

『はぁ！？』

吃驚して飛び起きると、グランがAを抱きしめながら隣で一緒になって眠っていた。

Aはいつの間にかベッドに寝かせられていた。

グ「あれ……起きちゃったのかい？」

グランは寝ぼけ眼でAを見ながらそう言った。

グランからはシャワーでも浴びてきたのかほんのりシャンプーのいい香りがした。

『ってそうじゃなくて……なんでお前と一緒に寝てるんだよ私はっ』

グ「だって君、冷たい床で寝てたから。

それにここは俺の部屋なんだから俺がベッド使うのはなんら不思議ではないよ？」

『だったら私は床で寝るから離してくれないか』

グ「そんなとこで寝たら風邪引くよ。ほら、意地張ってないで一緒に寝るよ」

グランは無理矢理にでもAをベッドに寝かせようと腕を引っ張った。

Aはグランに完全に捕まってしまい、身動きはほぼ取れない状況だ。

グ「フフ、暖かいなぁ。こうして誰かと寝るなんて久しぶりだよ」

『そうかよ……』

Aはグランの体温が暖かかったのか、眠気に負けてそのまま眠ってしまった。

グ「おやすみ、Aちゃん」

グランは愛おしそうにAの頬を撫でると、額にキスを落とし自分も眠ることにした。