１７６． ページ26
吹雪の元へ戻ってきたAは、宇宙へ行くことになったことを吹雪に話した。
しかし吹雪はAのその話を聞いて微笑んでいた。
吹雪「うん、知ってたよ」
『え？』
吹雪「君達が地球を代表して戦ってるってこと、僕も豪炎寺君や円堂君から聞いていたんだ。
でも、絶対に君は言わないでほしいって言われてね。黙っててごめんねAちゃん」
吹雪は困ったように微笑んでそう言った。
『そう……知ってたならいいの。父さんと母さんをよろしくって、言いに来ただけだから』
Aが意外にも怒ることなく、冷静にそう言った。
そんなAを見て吹雪はそっとAを抱きしめて頭を撫でてやった。
吹雪「怖いんでしょ？強がらなくて大丈夫だから……」
吹雪がそう言うと、Aは吹雪の服の裾を掴んで小刻みに震えていた。
吹雪「(未知の宇宙に行くなんて、怖いに決まってるんだ……
だから今だけでも、安心させてあげないとね。もうしばらくは、こうしてあげられないんだから)」
そして翌日、Aは準備を済ませ宿舎に向かおうとしていた。
吹雪「頑張ってね、Aちゃん。少し遠くなっちゃうけど、僕はAちゃんのことずっと応援してるから」
『えぇ……えっと、吹雪さん……』
吹雪「？」
『その……ありがとう』
Aは最後に小さく微笑みながら吹雪にそう言うと、荷物を持って宿舎に向かった。
吹雪「やっと、昔のAちゃんに戻ったね……」
去って行くAの後ろ姿を見送り、吹雪は小さく微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キリンの妖精、キリンロング - 面白いです…そして絵がお美しい… (2019年12月24日 22時) (
レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 読みました！いつ見ても面白いです！簓ちゃん前のうちと同じです〜！続編おめでとうです！これからも頑張ってです！ (2019年12月23日 10時) (レス) id: 9e6c88e606 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 土日更新楽しみにしてます！続編おめでとうございます！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
御幣島愛笑(プロフ) - 簓ちゃんかわいい (2019年12月21日 20時) (レス) id: 37a1716821 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年12月21日 19時
