夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ27)

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７７．ページ27

円「どうなってんだ？；」

「全く、しょうがない奴だ。ちょっと目を離したらすぐにサボって……ん？」

その男性が落とし穴に落ちた塔子に駆け寄ってきた。

「大丈夫ですか？」

塔「大丈夫大丈夫！これくらい」

「申し訳ございませんでした。うちの部員がとんでもないことをいたしまして」

円「うちの部員？」

その男性を見ると、サッカーボールを持っていた。

一「てことはあいつ……」

「「サッカー部！？」」

染「あいつがかよ！」

「えぇ。小暮というんですが、それが困ったやつでして。

周りは全て敵だと思っているというか……」

『敵？』

「えぇ……それで、私達も練習させるよりまずは精神を鍛え直すことから始めた方が良いのではと、一から修行をさせているのですが……

いくら説明しても小暮は自分だけが虐められていると決めつけて、あいつにとっては仕返しのつもりなんでしょう」

土「かなり性格歪んでるな；」

目「同じサッカーをする者としてはずかしい限りですねぇ」

『だが、どうしてそんなに皆のことを信じられないんだ？』

「小暮は小さい頃、親に裏切られたようで」

音「え、親に……？」

「えぇ。それ以来、人を信じる事ができなくなったみたいなんです」

『親に、ね……』

「で、何か私達に御用でも？」

塔「あ、そうそう」

瞳「実はこちらにエイリア学園から襲撃予告が来たと聞きまして」

「襲撃予告？あぁ、そのことですか」

円「俺達も一緒に戦おうと思ってさ」

「……そうですか。ではどうぞ、ご案内いたします」

一同はその男性についていくことにした。