夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ26)

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そして一同はサッカー部のいる道場に向かっていた。

円「道場、道場……」

秋「あ、あれじゃないかしら？」

そこには「蹴球道場」と書かれていた。

鬼「みたいだな」

円「間違いない！よし！行くぞ皆！」

皆が円堂にそのままついていった。と、その瞬間円堂が足を滑らせそのまま全員を巻き添えに転んでしまった。

運良く巻き込まれなかった鬼道とAと吹雪はその様子を見て呆れていた。

皆は転んでその場で伸びていた。

『全く何してんだか……；』

壁山の下敷きになっていた目金が足を痛めた様子だった。

音「大丈夫……？；」

目「大丈夫じゃないですよ！」

音「ですよね；」

目「グキッっていいましたよグキって！」

壁「す、すいませんっす……」

『そんなことより……』

目「そんなことって！」

Aは目金を無視して話を戻す。

『なんでこの床だけワックスを塗られているんだ？』

Aが床を触りながらそう言った。

「「ワックス？」」

「うっしっし！」

その時草陰から小柄な男の子がこちらを見て笑っていた。その手にはワックスを持っていた。

「ざまーみろ！FFで優勝したからっていい気になって」

塔「お前よくもやったな！」

そしてその男の子は走り去っていった。

塔「あ！待て！うわぁ！」

塔子が降りた途端、そこが落とし穴になっており塔子は見事にその穴に落ちてしまった。

「うっしっし！引っかかってやんの～」

風「なんなんだあいつ？」

「小暮ー！」

どこからともなく声がした途端、その男の子は軽い身のこなしでどこかに隠れてしまった。