夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ43)

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９３．ページ43

不動の案内で来たのはいいものの、そこには海が広がるだけで辺りにはなにもない。

円「どこにも学校なんかないじゃないか」

染「てめー！やっぱ俺達を騙したのか！」

不「短気な奴だなぁ。真・帝国学園だったら、ほら」

不動が海に向け指を差した瞬間、突然海から巨大な潜水艇が飛び出してきた。

『これはっ……』

皆が目の前の巨大な潜水艇を前に唖然としていると扉がゆっくりと開かれた。

その向こうには、影山が立っていた。

円「か、影山……」

『あいつっ……』

Aは血が滲む勢いで手を握りしめている。

影「久しぶりだな円堂、皇、それに鬼道」

鬼「影山ぁー！」

影「もう総帥とは呼んでくれんのか」

鬼「今度は何を企んでるんだ！」

影「私の計画はお前達には理解できん。この、真・帝国学園の意味さえもな。

私から逃げ出したりしなければ、お前にはわかったはずだ」

鬼「俺は逃げたんじゃない！あんたと決別したんだ！」

瞳「影山零治！貴方はエイリア学園と何か関係があるの？」

瞳子が影山に向けそう言った。

影「吉良瞳子監督だね。それはどうかな……

ただ、エイリア皇帝陛下のお力を借りてるのは事実だ」

円「エイリア皇帝陛下？」

染「誰だよそいつは……」

壁「宇宙人の親玉っすかね？」

影「さぁ鬼道、昔の仲間に会わせてあげよう」

鬼「待て影山！」

円「鬼道！俺もいくっ！」

円堂が鬼道の後を追っていってしまった。

塔「円堂が行くならあたしもっ！」

不「お前野暮だな。感動の再会にぞろぞろついてってどうすんだよ。デリカシーがあるならここで待ってな。

だがお前は別だ皇Aちゃん？ついて来るか？」

『……私も行こう』

そう言ってAは不動と一緒に鬼道と円堂の向かった方へ行った。