１８２． ページ32
Aが風邪で寝込んでから翌日。自室のベッドに腰掛けながら本を読んでいた。
佐「お加減はどうですかAさん？」
不「見舞いにフルーツ買ってきてやったぜ、感謝しろよ」
『君が食べたいだけだろう。見た目に反して甘党なのだからね〜』
不「べ、別にいいだろうが！；」
佐久間と不動はAのベッドの横に立つ。
佐「熱が大分引いたとお聞きしたので」
『えぇ、もう平熱さ。取り敢えず、明日からまた練習を見てあげるよ』
不「お前は休んどけっての！またぶり返すぞ！」
『フフ、冗談さ。でも見学するくらいいいだろう？』
不「ったく我儘なコーチだぜ。無理はすんなよ？」
『勿論だとも』
佐「そういえばAさん、円堂からノートの話は聞きましたか？」
『あぁ聞いたよ。円堂大介の最後のノート……だろう？』
不「何のことかさっぱりだったけどな」
『そのノートもきっと君達を強くしてくれるはずだよ』
佐「そうですね。じゃあ俺達は練習に戻ります」
不「んじゃ良い子で寝てろよー」
『はいはい』
不動と佐久間はそのまま練習に戻っていった。
その後もAは静かな部屋の中で本を読んでいた。
その本のタイトルは「ライオコット島の伝説」という書物だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年9月14日 20時
