痛みを感じない少女【FFI】～Another Story 4～ (ページ2)

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アメリカ代表との試合当日。クジャクスタジアムに一同は到着した。

両チームがグラウンドに入場しベンチにやってくる。

『全員アップは終わったかい？今日も勝ってきておくれよ』

円「おう！最高の試合にしてやろうぜ！」

IJ「「おぉー！」」

皆はそう言ってポジションにつき、試合開始のホイッスルが鳴り響いた。

開始早々、一之瀬の華麗なシュートに先制点を奪われてしまった。

皆は一之瀬のレベルアップしたプレーに更に火が付いた様子だった。

試合が再開してからも一之瀬はものスゴい気迫で攻めてくる。

風丸が持ち前のスピードで一之瀬からボールを奪い豪炎寺へ繋ぐ。決定的なチャンスでシュートを放つが、土門のDFで威力の落ちたシュートは止められてしまった。

木「あいつら滅茶苦茶強いよ……」

立「あぁ……ほんの少しの隙も逃さずゴールに襲いかかってくるっ」

目「やはり一之瀬君の力ですね。彼を封じることが、勝利への鍵でしょう」

木「どうやって？」

目「それはっ……；分析中ですっ；」

木「なんだ、わかんないのか」

『彼を封じることは確かに難しいかもね。……彼が下がれば、付け入る隙はいくらでもあるのだけどね』

目「Aさんでも、やはり攻略は難しいということですか」

『いや？攻略方ならあるに決まっているだろう。君と一緒にしないでくれたまえ』

目「ガーン……」

『にしても、今日の一之瀬君は随分と激しいプレーをするのだね。まるで、この試合に全てを賭けているかのようだ』

秋「っ！」

Aの言葉に秋が一瞬反応したのを、Aは見逃すことはなかった。