痛みを感じない少女【FFI】～Another Story 4～ (ページ21)

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響「影山と選手達が一つになった……？あの少年達がそうさせたというのか……」

『どうやらこれで、イタリアはかつてない強敵に成り代わってしまったようですね』

久「お前ならどうする」

『決まってます……いつも通り、勝利を目指すのみです。たとえ相手が、私にとって一番の恩師であろうとね』

そう言ったAはどこか表情が晴れやかだった。

そこからも白熱した戦いは続く。そんな時、虎丸がヒロトに代わってピッチに立った。

試合が再開すると、早速カテナチオカウンターで再びボールを奪われる。

相手がシュートを放たれるが、それは円堂が受け止めていた。

『(なんとか凌いだけど……カテナチオカウンターは恐るべき威力だ。

これがあの人の本気のサッカー、か……)』

その後も白熱した戦いが続く。そんな時、Aが有人を呼びつけこっそりと有人に指示を送る。

『カテナチオカウンターは、ボールを奪うときに人数が集中するため他のスペースが無防備になる。

正面からフィディオ君を突破できれば……』

鬼「一気に得点のチャンスが訪れる、ということですね」

『やれるかい？』

鬼「フッ……姉さんらしくもない。貴方はいつも通り、”やれ”と命じるだけでいいんです。

姉さんは俺に出来ないことは指示しないことはわかっていますから」

『おや、私の弟である有人に出来ないことなどあったかい？』

鬼「そうでしたね。”姉さんを超える”以外は思いつきません」

有人はそう言うとポジションに戻っていった。

『フフ、さぁ反撃だ』