夜桜の木の下には彼女がいた～エイリア学園編～ (ページ43)

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４３．ページ43

皆がそんな話をしていると、扉の開く音が聞こえた。

「あ、帰ってきたんじゃない？」

部員の一人が扉を開け吹雪を呼びに行く。

「吹雪君だ！」

皆は息を呑んで吹雪が現われるのを待った。

「早く早く！どこに行ってたの？お客さんが来てるんだよ！」

吹「お客さん？」

その瞬間、皆は驚きの声をあげた。その吹雪という男は、先程キャラバンに乗せた男の子だったのだ。

吹「あれ？君達……」

円「さっきの……！吹雪士郎ってお前だったのか？」

染「お前が熊殺しか！？」

吹「あぁ…実物見てがっかりさせちゃったかな？

噂を聞いてきた人達は皆、僕を大男だと思っちゃうみたいで……

これが本当の吹雪士郎なんだ。よろしく」

吹雪が染岡に握手を求めたが、染岡はそっぽをむいてどこかに行ってしまった。

円「染岡！」

秋「私に任せて！」

秋が染岡を追いかけていった。

吹「あれ、なんか怒らせちゃったかな？」

円「ごめんっ、染岡は本当はいいやつなんだ」

吹「気にしないで」

瞳「吹雪君、少し時間いいかしら？」

吹「えぇ……えっと」

瞳「私は吉良瞳子、雷門中サッカー部の監督よ」

吹「雷門中サッカー部……」

鬼「ん？Aはどこに行ったんだ？」

壁「そ、それならさっきから俺の後ろに……」

『シッ！黙れバカ！』

その瞬間、吹雪が突然壁山の後ろにいたAに抱きついた。

皆はその光景に唖然としている。

「「ええええぇぇぇ！？」」