夜桜の木の下には彼女がいた～エイリア学園編～ (ページ29)

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日が暮れ始め、空がオレンジ色に染まった頃。

皆はキャラバンの前に集まっていた。

塔「ごめんよ皆……私が一緒に戦おうなんて言わなきゃ、こんなことにはならなかったんだっ」

風「塔子のせいじゃない。俺達も力がなかったんだ……

円堂、大丈夫かな……」

土「かなりシュート喰らってたからな」

染「納得いかないぜ……何なんだよ今日の監督のあの作戦はっ！

DFをあんなとこまであげるなんて！どうぞ点取ってくださいって言ってるようなもんじゃないか！

折角鬼道とAが奴等の攻撃パターン見抜いたのによっ」

目「結果は３２対０で完敗……一回目の時より酷い負け方ですからね」

壁「SPフィクサーズの時は凄い監督だと思ったのに……」

染「理事長に連絡して監督を変えてもらう！」

鬼「待て染岡」

染「なんだよ鬼道！」

『少し落ち着けっての』

染「Aまで！真逆お前ら、あの監督の肩持つんじゃないだろうな！？

あんな訳わかんないやつを！」

『そういうわけじゃないよ』

鬼「ただ、結論を出すのは監督の考えを知ってからでも遅くはない」

風「考え？」

染「なんだよ、考えって……」

鬼「監督も言ってた通り、前半を終えた時点で俺達の体力は限界に達していた。

もし後半、あのまま俺の作戦で試合を続けていたら、どうなっていた？」

風「どうって……」

皆は以前の戦いと、入院してしまった者達のことを思い出す。

『お前達も、マックスや半田達みたいに病院行き……ってことだよ。確実にね』

皆はその事実に目を見開いていた。