夜桜の木の下には彼女がいた～エイリア学園編～ (ページ18)

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１８．ページ18

前半も終了し、皆はベンチに戻った。

秋「皆、大人と互角に戦ってるじゃない！。その調子よ！」

音「一人少ないなんて思えないです！」

夏「そうよ、皆なら勝てるわ」

円「わかってるって！」

と、その時瞳子が口を開いた。

瞳「皆！聞いて。後半の作戦を伝えるわ。染岡君、風丸君、壁山君、貴方たちはベンチにさがって」

「「えぇ！？」」

円「なんだって？」

瞳「あいたスペースは、残りのメンバーでカバーして。よろしくね」

染「なんで俺がさげられなきゃいけないんだ！」

風「監督の考えがわかりません！ただでさえ厳しい状況なのに……」

壁「俺、さっき転ばされたからっすか？」

瞳「勝つための作戦よ」

鬼「待ってください。これでは戦えません」

瞳「いいえ、これで戦うのよ」

鬼「しかしっ」

瞳「後半、始るわよ」

瞳子はそれだけ言って後は何も言うことはなかった。

鬼「ったく、何を考えているんだ……」

土「あの人、本当にサッカーを知ってるのか？」

円「とにかく、今はこの試合に全力でぶつかるんだ！全力で頑張れば一人の力を二人分にも３人分にもできるはずさ！」

そして皆はグラウンドに戻っていった。

染「なんで俺が下げられなきゃいけないんだよっ」

と、不満を垂れる染岡の足をAは軽く蹴った。すると染岡は少し顔を歪ませた。

『やっぱし痛めてる。ちゃんと冷しておきなよ。風丸も壁山もね』

Aはそう言うとグラウンドに立った。