痛みを感じない少女～Another Story 3～ (ページ30)

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そしてようやく大海原中に到着する一同。

綱「ここが俺達の大海原中だ！」

その学校は海に浮かんでいてまるでリゾート地のようなところだった。

『へぇ、中々綺麗なところなのだね』

綱「だろ！気に入ってくれると思ってたぜ！」

綱海が肩に手を回そうとするのをAは笑顔で軽く躱した。

『それで？肝心のサッカー部はどこにいるんだい？』

グラウンドを見渡す限りそこにサッカー部の姿はない。するとその時、突然花火が打ち上がりサッカー部が飛び出してきた。

「サプラーイズ！！」

サッカー部の監督含め全員が雷門中を盛大に歓迎してくれ、雷門一同は唖然としていた。

監督「驚いた？驚いた！？」

夏「この人が監督……？」

綱「良いノリしてんだろ！」

『確かにこの人なら試合忘れそうだね』

その時大海原の監督が瞳子を見つけた。

監督「おぉー監督さんですな！いやいやいや、光栄だなぁこんなところで会えるなんて～

あのFFでの見事な采配！」

雷門「「？」」

監督「見てましたよ見てましたよ～！まさに監督の鏡！是非聞かせてほしいですなぁ～星空でも見ながら優勝監督論！」

瞳「それはどうも。響木監督には私からちゃんと伝えておきますので」

監督「響木監督……？；」

ようやく気付いたようで大海原中の監督は顔を青ざめていく。

監督「いや～私としたことが！；あまりにも似てたんで間違えちゃいましたよ～；」

『フッ……フフフ……』

Aは有人の後ろに隠れて声を押し殺しながら爆笑していた。