痛みを感じない少女～Another Story 3～ (ページ45)

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そして試合が再開される。

試合が再開されると、デザームは開始早々、驚異的なスピードとパワーで雷門を一人で抜いていく。

そしてそのまま円堂と１対１になる。

デ「グングニル！」

デザームの必殺技が炸裂する。円堂はそれを正義の鉄拳で止めようとする。しかし勝ったのは、デザームのシュートで、正義の鉄拳は完璧に打ち破られてしまった。

１点を奪われたことよりも、正義の鉄拳が破られたことに皆は驚きを隠せないでいた。

デ「言い忘れてた。私の本来のポジションはGKではない。FWだ」

そしてそこで前半が終了してしまった。

円堂は試合が終わってからずっと正義の鉄拳のことを考えている様子だった。

綱「なぁに！正義の鉄拳が通用しねーなら、その分、俺達が頑張りゃいいだけだ！だろ？」

壁「そ、そうっすよ！俺頑張るっす！」

一「でも、点を取らなければ勝てない……」

吹雪の方を見れば１点を見つめたまま動かない。

鬼「……チャンスがあれば、積極的にシュートを狙っていこう。今をキーパーをしているゼルが、デザームより実力が劣るとすれば、俺達にもゴールチャンスがあるはずだ。

必ず点を取ろう！そして勝つんだ！」

皆は有人の言葉に頷いた。

『……試合を続けますか』

瞳「……えぇ。この危機を乗り越えれば、チームはもっと強くなる。

エイリア学園を倒す為にも、成長してもらわなくては」

『そうですか……懸命なご判断です』

Aはそう答えるしかなかった。