痛みを感じない少女～Another Story～ (ページ49)

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そして試合が始まる。

試合が始まって早々ジェミニストームにボールを奪われるが、皆は特訓の成果も出て相手と互角に渡り合っていた。

そして相手のカウンター攻撃には、吹雪が相手を上回るスピードで相手からボールを奪っていきゴールを阻止した。

『彼をDFに入れていて正解だったね』

春「そっか！吹雪さんをDFにしたのはこのためだったんですね！」

硬直状態が続く中、相手の攻撃パターンが急に変わりボールはレーゼへ渡りそのままシュートを放たれる。

DF二人がかりと円堂でも止められず、雷門は先制点を奪われた。

そしてそこで前半が終了してしまった。

皆がベンチに戻ってくると、瞳子は吹雪に声を掛ける。

瞳「吹雪君、シュートは解禁よ。後半はFWにあがって」

吹「え？」

瞳「点を取りに行くわ」

栗「でも、DFはどうするでヤンス？」

『心配しなくても、君達は連中の動きにちゃんと対応できているだろう？』

春「どういうことですか？」

『皆はスピードに対抗する特訓をしたけど、実際に連中のスピードに慣れるには時間がかかる。

だから前半は守備の人数を増やしていたのだよ』

風「なるほど！失点のリスクを減らしてっ」

土「奴等のスピードを把握するためか！」

目「それじゃあ吹雪君をDFに専念させたのは……」

栗「中盤が突破されれば、あのスピードでなきゃ防げないからでヤンスね！」

春「最初から説明してくれればいいのに」

『フフ、自分達で答えを見つけてこそ、意味があるのだよ春奈ちゃん』

円「そうさ！答えを知りたければ汗をかけばいいんだ！

吹雪！どんどんゴールを狙っていけ！」

吹「うん！やってみるよ」