痛みを感じない少女～Another Story～ (ページ34)

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３４．ページ34

それから白恋中に到着した雷門中は、白恋中の生徒達に歓迎されていた。

紺「わ～すごい！本物の雷門中だぁ！」

「あの日本一のチームがここにいる！サイン頂戴！」

「あ！噂の目金君だ！握手握手！」

「ようこそ円堂君！」

円「すっげー！皆俺達のこと知ってる！」

壁「FFで優勝した実感がようやく湧いてきたっす！」

風「円堂、目的はそれじゃないだろ？」

円「あ、そっか；」

『吹雪士郎君はどこにいるのだい？』

紺「吹雪君？今頃スキーじゃないかな？今年はジャンプで１００メートル目指すって言ってたもん」

「いや、きっとスケートだよ。３回転半ジャンプができるようになったって言ってた」

「オイラはボブスレーだと思うな。時速１００キロを越えたって言ってたよ」

風「スキーにスケートにボブスレー……それで熊殺し？」

円「そんなにスポーツができるなんてスゴい奴だな！ますます会うのが楽しみになってきた！」

その時、入口の方の扉から人の気配がした。

「あ、帰ってきたんじゃない？」

紺「吹雪君だ！」

紺子が吹雪を呼びに行っている間、雷門中は緊張の面持ちで吹雪を待つ。

紺「早く早く！どこに行ってたの？お客さんが来てるんだよ！」

？「お客さん？」

そのどこか聞き覚えのある声に全員が反応した。そして吹雪が部屋の中に入ってくる。

吹「あれ？君達……」

そこに現われたのは、先程キャラバンに乗せた少年だった。