痛みを感じない少女【イナオリ】

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試合に目線を戻せば、有人が灰崎の「オーバーヘッドペンギン」を放った。









IJ「「え！？」」









剛「パクった！？」









岩「でもペンギンの色が違うでゴス！」









『ペンギンの、色……？；』









そしてその技は相手ゴールに突き刺さった。









そして試合が再開される。有人がボールを持って攻めようとした時、相手がボールを奪っていったのと同時有人が倒されていた。









他の皆も立て続けに目に光を当てられているのか抜かれていく。









そしてそのまま相手のシュートがまたも決められてしまった。









それからも皆は謎の光に翻弄され続けた。その時、灰崎が何かに気付いたのか有人達を集めて話をしている。









そしてそこで前半が終了してしまった。









有人は前半を終えると監督とAの元へやってくる。









鬼「監督、姉さん、一星を外してください。目的はわかりませんが、あいつは日本に不利なプレーを行っている可能性があります」









『証拠はあるのかい有人？証拠もなしに決めつけるのはよくないことだよ』









鬼「姉さんなら見てればわかったはずです！一星の動きは明らかに可笑しかった！」









『とのことですが、どうします監督？』









趙「一星君を外すことは無理ですねぇ……」









鬼「何故ですか！？」









趙「何故なら、彼は国家友好親善大使なのでぇす」









鬼「国家友好親善大使？なんですかそれは？」









趙「国同士の友好のために他の国で二年以上プレー経験がある選手を指定の時間出場させねばならないのです。








第一試合で出さなかったため、警告を受けていまして……この試合で外すと私の監督生命が危ぶまれてしまいますねぇ」









鬼「しかしっ、あいつはそれにつけ込んでっ」









『監督にも私にもできることは何もないよ有人。”私達には”ね？』









Aはそう言うと不適に微笑んだ。

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