６０． ページ10
グラウンドの整備が終わり試合が始る。
両者がポジションにつき試合開始のホイッスルが鳴り響いた。
始めに攻め込んできたのは雷門。雷門はすぐにシュートを放つが源田のパワーシールドがそれを弾き返した。
『フフ、さすが源田君だね。雷門は彼からゴールを奪うことはできるかな……？』
それからボールは帝国に渡り、帝国はシュートを放つ。円堂はそれをパンチで止めようとしたが、弾き損ないボールはゴールポストに当たる。
『……彼、もしかして……』
Aは口元に手を当て円堂をジッと見つめた。
そして続いて帝国のシュートから佐久間のヘディングが決まるが、円堂はそれを掴み損ない慌てて抑えた。
『……なるほどね』
Aは全て見透かしたような目で円堂を見てから、有人に目配せをした。
『(有人、点を取るなら今がチャンスだよ)』
有人は小さく頷くと雷門からボールを奪いシュート体勢に入る。しかしその瞬間、前線から戻った豪炎寺がシュートをブロックしそのまま有人とボールは弾かれる。
しかし有人はその時に足を痛めたのかその場で座り込んだ。
Aはそれを見て有人を一旦外に出した。
『有人、足見せて』
有人はスパイクと靴下を脱いで足を見せる。
鬼「すみません姉さん……っ」
『……冷して固定しないとね』
Aがそう言った瞬間、横から春奈が氷の入った袋を有人の足にあてた。
鬼「春奈……？どうしてっ」
春「私にだってわからない……気付いたら身体が動いてた……」
『……助かるよ、音無さん』
春奈は有人の足を治療していく。そして有人は治療を終えると立ち上がった。
『まだやれそうかい？』
鬼「はい、行ってきます」
フィールドに戻ろうとした有人は一瞬立ち止った。
鬼「……一度もなかった」
春「え……？」
鬼「お前を忘れたことは、一度も……」
有人はそれだけ言うとピッチに戻っていった。
『フッ……不器用な兄だこと』
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少年あした - 初コメ失礼します。私は脅威の侵略者編の真・帝国学園の話を読んでみたいなと思いました。 (2019年8月17日 11時) (
レス) id: 38b557149e (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 梅こんぶさん» アフロディとの絡みもよろしくお願いします！ (2019年8月16日 17時) (レス) id: d0447010f9 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - オリオン編も読んでみたいですが、脅威の侵略者やFFIなどの過去編も読んでみたいです！ (2019年8月16日 13時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツグルト(プロフ) - 私もオリオン編を読みたいです。投稿がんばってください！ (2019年8月16日 0時) (レス) id: 71818317fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 梅こんぶさんの作品はどれも面白くて大好きです。私はこの作品のアレス編を読んでいたときからオリオン編を楽しみにしていたので出来ればオリオン編を読みたいです。 (2019年8月15日 21時) (レス) id: afdc87db98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年8月14日 17時
